様々なボサノバの名曲を用いて言葉とリズムを学びます。
Bossa nova(ボサノバ)・・ブラジル生まれのこの音楽は、日本でとても人気のある音楽ジャンルです。
例えば昼下がりのカフェ等で「 The Girl From Ipanema(イパネマの娘) 」「 Desafinado(ジザフィナード)」といった、ボサノバの名曲たちを、タイトルは知らずとも、美しいメロディーを誰もが耳にしているはずです。
また、ギターと歌という、最小限のメンバーで成立してしまう演奏スタイルなので、大音量を伴わず、また広い演奏スペースの必要もありません。まるで空間に溶け込むようなサウンドが特徴と言えるでしょう。実際、『ボサノバスタイルの創始者』と言われているジョアン・ジルベルトは、狭い浴室にこもってこのスタイルを編み出したという話は有名です。
この「ボサノバ」という音楽スタイルの特徴は、ブラジルの公用語である「ポルトガル語」を用いて歌うということ、それから独特のゆったりと流れるようなリズムにあります。
また、リオデジャネイロの中産階級の若者達がギターを片手に歌う、おしゃれなスタイルということですから、クラシックやジャズ、ロック等のボーカルと比べると、ボサノバのボーカルスタイルはあまり本格的なボイストレーニングを必要としません。むしろ、普段の話声と変わらぬテンション、声量の方が、ボサノバのムードを出しやすいのです。
しかし、ボサノバはあのサンバの国ブラジルから生まれた音楽です。情熱的なサンバのリズムがベースとなっていますので、ボサノバを歌うには独特のリズムを習得することが、言葉を正確に歌うことよりも重要となってまいります。従ってレッスンでは、比較的早い段階でリズムのトレーニングに取り組みます。
ボサノヴァについてのFAQも、是非ご参考になさってください。