突然ですが、ヨーロッパのクラシック教育では『アジア人向け』メソッドを用意している例があるそうです。つまり自国の文化の言語や音楽を聴き話しながら育ってきたアジア系の学習者にどのようにして西洋音楽の音の発声の違いを認識させるか?という研究がクラシック界では進んでいるということなのですね。ジャズやポップスにおいてはその辺りの問題について詳しく書籍化されたものを見つけるのは困難です。私も過去に1、2冊程度しか出会っていません。
ネイティブスピーカーにおいては、英語の音声学に詳しい知識をお持ちで日本語とのその違いを説明できる方、また日本在住経験が長くほぼ完ぺきなイントネーションで日本語を話せる方でない限り、日本在住の日本人が英語を話したり歌ったりする際の、巻頭のような問題点やその悩みに日本人にとって明解に的確に答えてくださる方は少ないと思います。
最初から呼吸するように当たり前に出来ている人たちにとっては、何が問題なのかを言語で明確に伝えるのはとんでもない客観性が必要で、とても難しい事だと思います。逆の立場を考えてみれば容易に想像がつくはずです。
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