皆さんは、『ジャズボーカル』、『ジャズボーカリスト』というと、どんな歌を歌う人をまずイメージしますか?
ジャズボーカルコースの講師である私、鈴木智香子が体験レッスンの際、初めてお会いする方々に、必ずお伺いする質問です。
いえ、別に正確に答えてくれなくてもいいんです。ちょっとした好奇心ですから、うふふ(笑)。しかし、その時に答えてくださった数々の素朴なお答えは、レッスンをさせていただく上で、とても有り難~い、貴重なデータになるんです。
ジャズボーカル あるあるイメージ
①英語で歌を歌うひと全般がジャズボーカリストだ(日本人含む)。
②体型的にボリュームのある黒人女性歌手は必ず歌がうまいし声もデカい。
③酒場のピアノの上でクネクネしながらため息交じりに歌っている女性歌手。
④いわゆる『ジャズ』の歌(そのくくり方がイマイチ不明瞭)を歌う人。
⑤指パッチンをしながらリズムにのって歌う人。
⑥原曲が分からなくなるくらい、歌をくずして歌う人。
⑦何か難しそうな事をしている感じ(なので根拠はないけど尊敬しちゃう)。
⑧ハスキーな声で歌う人。酒と煙草の影響か?幸薄そうな人が歌っていそう。
⑨歌の合間に「イェィ、イェ~ィ」などシャウトが入るとジャズっぽいと思う。
⑩演歌歌手やアーチストがたまに自分の持ち歌以外で『こんな歌も歌えちゃうぜ』的にジャズ歌ってるよね?
などなど、いろいろ採取させていただきました。
また、他にも、⑪客席に座ってる男性客に目配せをしたり、チップを胸元に押し込んでもらってる女性歌手(!)なんていうイメージもありましたよ!
何か他にご意見ありますか?(笑)あったら是非、おききしたいですね~!
そう言われれば当たっていなくもないこれらのイメージ(苦笑)。
私も以前は、そういったお話を伺ったら、なるほどねぇ!なんてのんきに構えていたフシもありますけど、今となっては講師という立場上、これらの独り歩きしてしまっているジャズボーカルに対するイメージを何とか払拭せねば、と考えております。上記のようなイメージを持ってレッスンに臨まれた場合、それこそガイジンになれ!!とか、指パッチンができなきゃダメ、ということになってしまいますから。
というわけで、これからこの場を借りて、連載形式でジャズボーカルについて書いていこうと思っております。連載のペースはぼちぼちになりますが、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。
2012年6月23日 記す